皆様こんにちは。
キャッシュフロー経営推進全国会認定講師の山口です。
現在ITや英語と共に“会計”はビジネスの「三種の神器」と呼ばれており、会計力は経営者にとって必須の能力と言われています。
もっと申し上げると、経営者が決算書を読むことができるのは当たり前であり、それだけでは会社を成長させることは難しいとも言えます。
会計力
そうは言っても会計力を習得するには決算書を理解しなければ難しいため、決算書を読み解く自信がない経営者は、弊社が開催している「数字に弱い経営者でも必ず経営分析ができるようになる」キャッシュフロー経営講座に参加されることをお勧めします。
それでは、会計力とは何かを整理していきたいと思います。
企業会計は何の目的で会計を利用するのかによって財務会計・税務会計・管理会計の3つのタイプに分類されます。
(正確には、税務会計は財務会計の一分野ですが、ここでは便宜上3つとします)
財務会計
株主、銀行など外部の利害関係者や社外関係者に報告することを目的とした会計、要は株主のための会計のこと。
税務会計
税金を計算するための会計のこと。
分かりやすく言うと、企業が税務申告のために作成する決算書が税務会計です。
つまり、会社が稼ぎ出した利益(税務上の利益を課税所得)を税務当局が把握し、適切に税金を徴収することを目的としています。
管理会計
財務会計や税務会計が利害関係者や税務当局といった社外の人への情報開示を目的とするのに対し、管理会計は根本が異なります。
管理会計とは社内で使用することを目的としているのです。
これは単に数字の結果を報告する会計ではなく、経営者が自社の状況を正確に把握し、今後の経営方針に活用するための仕組みです。
意思決定や業績管理を行うための管理手法です。
財務会計、税務会計との大きな違いは、法律や会計基準に縛られるかどうか義務か義務でないかというところになります。
管理会計はあくまで経営状況を把握するために自主的に行う取り組みです。
管理会計は会社の業績向上や社員の自立的行動を呼び起こすことのできる指標で、経営者のニーズに合わせてあくまでも会社内部で利用する情報を作成し報告するものです。
また、報告が義務付けられているものでもないため、作成方法のルールなどもありません。
それぞれの企業の状況を正しく把握できるよう、あなた自身が創意工夫を重ねて独自の管理会計制度を整えていくのです。
「会計」というと、拒否反応を起こす人が多いのではないかと思います。
しかし管理会計は、経営者や従業員が会社独自の管理会計を共通言語で理解し、目標達成のために自ら考え、必死に行動するための会計なのです。
経営者が気をつけなければならない重要なポイントとしては、「どの数字を指標とするか」「それを幹部や社員にどのように伝え(的確に伝え)検証するか」「その指標で社員はどのような行動をとるのか」などがあげられます。
このように管理会計の仕組みを構築すると、圧倒的に社員の行動が変わります。
そして社員自らが考え行動する自立型組織へと変わっていき、強い会社へと生まれ変わります。
管理会計では京セラのアメーバ経営は有名ですが、星野リゾートやスシローなどもこの管理会計を徹底して実践し自立型の組織として大きく成長しているのは皆さんもご存知のことかと思います。
これは何も上記企業が特別だということではありません。
中小企業にもこの管理会計の仕組みを使って成長している企業は多く存在します。
我々はまさにこの管理会計の仕組みを社内でどのように構築し、独自の会議の手法を用いながらPDCAで回していくかについてご支援させていただいております。
まとめ
そういった意味で一番重要な違いのポイントは、管理会計は「未来」を見ているということです。
財務会計や税務会計は、過去についてそれぞれの法律や会計ルールに従って正しく決算書を作成していたかについてに主眼を置いています。
これとは逆に、管理会計はこれからの会社の未来を見ているのです。
例えば。
販売価格をいくらに設定し、原価がどのくらいで、そうすれば売上総利益はどれくらいになるのか。
その中から人件費や戦略経費、その他固定費などをどのように管理し配分すれば目標利益率を確保できるのか。
など、管理会計は未来を見ながら経営に役立つ情報を知ることができるのです。
またそのことで社長の想いや考えが社内に浸透しやすくなり、社員が自らこのことを考えアイディアを出しながら行動する自立型の組織へと変わっていきます。
これは正しく実践すれば必ずといってよいほど変わります。
・・・とは言ってもやり方伝え方が重要です。
そのことについて詳しく知りたい方は急ぎ我々の講座に参加していただきたいと思います。
あなたの会社の成長に必要なヒントが盛りだくさんの内容となっておりますので是非!!