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事業計画策定の考え方について

皆さんおはようございます。

ライフステーションの山口です。

年度末が近づき、そろそろ来期の事業計画の策定に入られている方も多いのではないでしょうか。

通常事業計画を策定する場合、前年の損益計算書を基準に検討される方が多いのではないかと思います。

例えば、対前年比売上高や利益をどのくらい伸ばそうかであるとか、経費をこれだけ削減しよう売上の構成比率を変えようなど。。。

 

正しい事業計画の考え方

多くの経営者から耳にするのが、来期は今期の売上の10%増を目指そうであったり、今の売上が2億だから3年後は5億にしようなど、アバウトな目標設定の計画書です。

そのような計画書と遭遇した場合にまずイメージしてもらうのが、経営者ご本人の出口戦略です

というのも、最終的にはどのような選択であるかは別として、経営者はいずれ会社と袂を分かちあわなければならないからです

そのようなことからもご本人の夢や希望を含め、どのように自分自身の会社における最後というものをお考えになっているかをお聞きすることからスタートします。

そうすると、しっかり出口を考えていらっしゃる経営者と全くイメージされていない経営者に二分化されます。

例えば自分は65歳で完全に引退し会社を3億で売却したいという社長さんであれば、そこに向けて会社の価値を高めていくことが必要となります。

・そのためには、それまでに具体的に自己資本比率をどこまで高める必要があるのか

・そのためには、毎年純資産をどれくらい確保していかなければならないか

・そのためには、売上及び粗利をどれくらいに高める必要があり、コストの比率(人件費・戦略経費・その他経費)や借入の返済比率をどれくらいにとどめる必要があるのか

などを明確にする必要が出てきます。

これこそが正しい事業計画の考え方だと思いますが、それをやる場合には視点を変えて事業計画を策定する必要が出てきます。

貸借対照表を主軸に

つまり、損益計算書を中心とした考えではなく、自己資本をどのくらいにしたいかなど貸借対照表(B/S)を計画の主軸にするという視点です。

B/Sは積み重ねが必要ですので、単年の計画のみではなく、先ほどの出口に向かって3年、5年などの中期的な計画が必然的に出来上がります。

そこを逆算して単年度の事業計画の策定をするという考え方です。

10年で新たに自己資本を1億円積み増したいと思った場合、平均すると税引後の利益で毎年1千万円必要です。

つまり、税引後利益を1千万円にする単年度の事業計画を立てるということです。

売上10%増という考え方から入る事業計画にはそのような考え方は含まれていないことが多いので、視点を変えてB/S経営による事業計画の策定をお勧めします。

まとめ

当セミナーでは、財務諸表の押さえるべきポイントについて解説しています。

B/Sつまり貸借対照表についても理解が深まり、事業計画策定の視点も大きく変化し、より現実的でかつワクワクする事業計画書の策定に繋がりますので、是非お気軽に受講いただければと思います。

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