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キャッシュフロー認定講師の渡辺です。
経済産業省は、9月8日に
中小企業の資金繰り強化や収益力改善、事業再生などを促す総合支援策である
【中小企業活性化パッケージ】を見直し、新たな施策
【中小企業活性化パッケージNEXT】を策定したと公表しました。
これによって、政府系金融機関による実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)は
9月末までの申し込み分で終了することになります。
利子補給を受けるためには、9月末までの申請となりますので、この点を十分に注意してください!
ゼロゼロ融資
ゼロゼロ融資はコロナ禍で業績が悪化した中小・小規模事業者を対象に実施されました。
融資実績は民間金融機関が20年5月~21年3月までで、約195万件、約37兆円。
政府系金融機関が20年3月~22年6月までで、日本公庫約93万5,000件、約15兆6,000億円、
商工中金約3万6,000件、約2兆6,000億円。
合計すると約292万件で55兆1,000億円となっています。
中小企業の数が約350万社と言われている中、実に約8割を超える企業が融資を受けているという計算になります。
今後どうなるのか
その一方で、金融機関による伴走支援型特別保証の保証限度額の引き上げを軸に
「事業再構築などの前向きな投資をさらに後押し」するという方針も公表されました。
今後は事業者が前向き投資を行う際に、金融機関による伴走支援を条件に、
保証料の引き下げ、保証限度額の引き上げも可能になるということです。
これは成長する企業には事業性を評価して積極的な融資を行うということでしょう。
つまり、ということは、成長するというビジョンを強みや数字を根拠にしっかり示す必要があるということです。
今後の資金調達には、これまで以上に計数管理を基にした資金計画や事業計画の策定が
欠かせないものとなるのではないでしょうか。