損益計算書について引き続きお伝えいたします。
会社を良くしていくためには
会社を良くしていくためには、何よりも利益を出していかなければなりません。
会社を健康にしていくためには利益を出さなければいけません。
利益を出せているのかどうかを確認するのがこの損益計算書である、ということをまず覚えておいてください。
なんとなく大枠や見方を覚えていただければと思いますが、その中で色々なことが見えてきます。
何をどう判断すればよいのか、原因まで見えてくるようになります。
✓粗利が足りないのか
✓経費を使いすぎているのか
✓それとも、売上に対しての仕入(原価)が高いのか
結局、利益を残すというところについては、ポイントはその3つしかないですよね。
シンプルに考えると
✓売上を増やすか
✓粗利を増やすか
✓経費を減らすか
なのです。
それだけのことを押さえておくだけで、自分の(自社の)どこが悪いのかということが見えてきます。
そうしたら、そこの症状にあった取り組みというものを社内で考えていけば良いのです。
経費を減らすのであれば、どの経費を減らすのか。
これはもう立派なアクションプランですよね!
粗利を高めたいというのであれば、売上をどうやって増やそうか。
あるいはどうやったら仕入代金を減らせるのか、というような話、これを社内で共有できるようになってくるのではないかと思います。
損益計算書を見ると
この利益というものは、実際、多くの経営者の方が「なんとなく出ているだろう」という認識でいらっしゃるように思います。
しかし、「なんとなく」ではなく、どこを見てどう直せば良いのかということがわかってきますよね。
利益を残すためにはどこをどう改善すれば良いのか、ということが。
あとは簡単な話で、まずそれを知るための道具が損益計算書であるということなのです。
損益計算書を見ることで自社のどこが悪いのか、ということが明確に分かってきます。
私は、このことを『血液が分かる』と言わせていただいております。
自分の血液の健康度がわかりますよ、ということです。
人間の病気の根源というのは血液からくるものが多いのではないかと思いますが、その血液がドロドロになったり、詰まったりしたら病気になりますよね。
その原因って、ほとんどが生活習慣病だったりします。
例えば、夜遅くまで飲んで必ずラーメンを食べてから帰るとか、沖縄だとステーキ、北海道だと〆パフェとか(笑)
お酒の飲みすぎもいけませんし、他には睡眠の質や、ストレスなども体に影響を及ぼします。
損益計算書もこれと一緒で、日頃から会社の体質・血流を見極める最適な道具だという事をご理解ください。
せめて、月に一度は損益計算書をチェックして現在の会社の健康状態をチェックしていただきたいと思います。
ここで強く申し上げたいのは
利益は出るものではなく、意図的に出すものだ
ということです。
文:キャッシュフロー経営講座 認定講師 山口 真